May 17, 2011
カマキリの位置を知るポイント
先日同僚の家に遊びに行きました。彼には双子の女の子がいるんです。一卵性のために非常に似ていて初めて会う私には全く見分けられませんでした。しかし、仲間は容易に区別する方法があると教えてくれました。これは、ほくろの位置です。二人とも目の前に点がありますが、一人は右の目、他の人は、左眼の下にあるんです。年齢を重ねると出てくるのがシミやシワがあります。このシミやシワが本当に必要ないのだ。老けて見える原因となると、鏡を見ることはないされてしまうこともあるのだ。なかなかこのような状況にならないと気がつかないのだが、若い頃の管理次第でいくらでも変わる。そのために今からでも意識して若さを維持しよう。
【書評】
表紙の扉をめくると、裏にこう書いてありました。
〈さむい ふゆも もうおわり。まちどおしい はるは すぐ そこ。でも、ことしの はるは なかなかやってこなくて…〉
まさにそのとおりで、春一番が吹いたと思ったら、また冷え込んで、三寒四温の繰り返し。なかなかやってこない「今年の春」。
アメリカの傑作絵本『どろんこハリー』の著者コンビによる本書は、初版が1956年です。春の訪れを待望することにかけては世界に冠たる(?)日本で、なぜ50年以上もの間、この『はるがきた』が翻訳出版されなかったのか、不思議です。ともあれ、ホンモノの春より一足早く『はるがきた』がやってきたことを喜びたいと思います。
〈もうすぐ はるです。たいようが ビルの うえから かおを だし、くうきが ほのかに かおってきました〉
でも、街は灰色で、街路樹は枯れ枝。春はまだどこにも見当たらない。人々はため息をつき、暗くて沈んでいる。そのとき、通りを歩いていた男の子が思い付きます。
〈「ぼくたちで まちを はるに しようよ!」〉
市長に相談して演説してもらい、街の人たちみんなでペンキと刷毛(はけ)と梯子(はしご)を持って、街中に絵を描き始めます。
以下、10ページにわたって展開される、街中総出の一大パフォーマンスがすばらしい。心躍ります。
塀に葉っぱや蔓(つる)、壁にラッパスイセン、大きなビル一面にヒナギク、タンポポ、小川、湖…。ついに、街中すべてのものが明るく塗り替えられます。一気に「春」の到来です。
しかし、夜来の雨で、朝までにすべての「絵」が流されてしまう…。
でも、その雨のおかげで…。おわかりですね。今度は11ページにわたり、劇的に、ホンモノの「春」の到来が描かれるのです。やはり待ち遠しい、「春」。
(ジーン・ジオン文、マーガレット・ブロイ・グレアム絵、こみやゆう訳/主婦の友社・1365円)
評・山根聡(文化部編集委員)
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【著者に聞きたい】三浦朱門さん
この1月に85歳になった。人間、生きている限り、だれでも老年を迎える。本書を書き下ろしたきっかけは、「年を取りますと、同年代の者たちがどんどん死んでいくわけですよ。生き残った人間は死に損ないというか、いい加減に片づきゃいいのにみたいな目でみられているんじゃないかと思って。老人だって生きているわけですから仲間に入れてくださいよという、若い人たちに対する求愛でしょうか」と自己分析する。
ここでいう「若い人たち」とは、「40歳プラスマイナス10歳くらいの幅」になるそうだ。30歳以下はまだ「子供」だし、50歳を超えれば「今日は他人の身、明日はわが身」で、いつ死んでもおかしくはないというわけだ。
80歳を超えたあたりから、作家としての仕事の受注量がぐんと減った。同年代や、一回りほど下の年齢層のジャーナリストや編集者らも次々と他界したり、定年などで第一線を退いてしまったりしたからだ。これまで身を置いていた社会の人たちから「そういえばあいつ、最近見かけないけど…」といったふうにいわれ始めた高齢者たちが、第二の人生をどう生きていけばよいかを探る処方箋のようなエッセー集になっている。
本書の冒頭では、親しかった評論家の村松剛氏(故人)があるとき、上半身はワイシャツを着てネクタイを締め、上着のボタンもきちんと留めているにもかかわらず、ズボンをはき忘れて外出してしまった失敗談(どうやら事実らしい)を引き合いに出して、「村松の上半身と下半身の矛盾が、老人の現在と過去の矛盾なのである」と指摘する。そこに愛とユーモアを交えた笑いの要素を加えることで、「老人は若い人たちが中心になっている現代という時代に何がしかの好ましい接点を見いだすことができる」と結論づける。「笑われる老人になろう」と記した腰巻きのコピーに、思わずにやりとさせられる。(海竜社・1500円)
宝田茂樹
【プロフィル】三浦朱門
みうら・しゅもん 作家、日本芸術院院長。大正15年、東京生まれ。東京大学文学部卒業。昭和42年、『箱庭』で新潮文学賞。60年4月から翌年8月まで文化庁長官。平成11年、正論大賞。同年、文化功労者に。妻は作家の曽野綾子さん。著書に『五十歳からの人生力』『不老の精神』など多数。
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